第一印象は冷たい女性
初めてのお問合せ
ある日の夜、予約専用の電話が鳴った。
これからの時間の予約が取れるか?という問い合わせだ。
ちょうどその時は前の予約が終わり、車で自宅に戻っているところだったので、すぐにおうかがいできることを伝え、予約を受けた。
僕が経営しているサロンの予約方法は、電話、公式サイトからのネット予約、LINE、各種SNSからできるのだけれど、ネット予約かLINEからの予約が圧倒的に多い。
これまでの経験上、電話からの予約は有名人が多い。
理由は、身バレを恐れているからだ。
自宅の住所が多くの芸能人が住んでいるエリアだったため、きっと有名人の方なのだろうと直感で感じた。
施術後に興味本位でネットで検索すると、元超人気アイドルや有名女優さんなど、多くの芸能人が住んでいるマンションだった。
超厳重セキュリティの高級マンション
ナビで予約先の自宅を設定し車を走らせると、20分程度で到着。
高級マンションというとタワーマンションを連想しがちだけれど、この女性のマンションは低層で、5階建てぐらいだったと思う。
だけど驚くほど贅沢に、横長にマンションの建物が広がっている。
やっぱり低層マンションの方が、品もあって高級感を感じられる。
メインエントランスを探すのに少し迷いながら、ようやく見つけ、部屋番号のインターホンを鳴らす。
「どうぞ」とも何も言わず、静かにオートロックの自動ドアが開いた。
少し心がザワザワした。
中に入ると、圧倒されるほど広いエントランス。
エレベーターホールが見つからず、少し焦りながらうろうろと探していると、自動ドアが何箇所かあるのを見つけた。
一番近い自動ドアに近づくと、部屋番号の案内板が貼ってあった。
お客さまの部屋番号が書かれていないことを確認して、反対側の自動ドアに向かう。
夜、静まり返ったエントランスに、足音が響く。
2つ目の自動ドアに到着し、お客さまの部屋に通じる自動ドアだということを確認し、ここにも設置してあるインターホンを鳴らすと、また無言のまま自動ドアが開いた。
そのまま歩いていくと、また自動ドア。
一体いくつあるんだ。
これだけ厳重なセキュリティは、今まで経験したことがなかった。
インターホンを鳴らし、無言のまま開いた自動ドアの先を進むと、ようやくエレベーターホールに到着した。
これだけたくさんのオートロックを通過したのに、エレベーターホールにはエレベーターは1基のみ。
タワーマンションと違って、5階ぐらいまでしかないボタンは、超高級マンションであることと、これまでの厳重なセキュリティを考えると、少し変な気持ちになった。
エレベーターを降り、お客さまの部屋の前にようやく到着した。
迷ったこともあるけれど、エントランスからここまで、10分以上はかかったと思う。
そして、最後のインターホン。
4つ目のインターホンだ。
インターホンを押すと、すぐにドアが開いた。
ドアの向こうには、長身ですらっとした、スタイル抜群できれいなロングヘアーの美人が、愛想なく中に迎い入れてくれた。
この後、あんなにも淫乱に乱れ、大胆な誘惑をしてくるとは、このときは想像もできなかった。
To Be Continued
【ATTENTION】
当ブログは、すべてノンフィクションです。
登場するお客さまの素性については、一切お教えすることはできませんので、あらかじめご了承ください。